「常陸の国風土記 -ある島での少年と少女のやりとり-」


本義だけが意味を成し、本義のみがクローズアップされますように


状況関係なく、頭に浮かび上がった単語を元に、AIが側頭葉に自動で磁力攻撃をしてくる

このディープラーニングプログラムは致命的な欠陥を持っており、危険きわまりない。現場にいる連中も慌てるくらいだ。連日そのような状態だ。

脳状態だけをコンピューターが見て、プログラム行動を選択しているのである。

そもそも脳を特定方向にのみ思考させることを磁力的に強要した場合、本人がニューロン発火した際に、確率と時間的近さと関連で自動的に既存記憶をコンピューターから排出させてくる。彼らはそれを脳に強制的に送り込むよう優先設計しているのであり、そこで現れるものは、コンピューター上から操作してなくても、既に自分ではないのだ。

作りたいのは、自主判断できず、自ら思考しないゾンビサイボーグである。悪魔は自主思考する者は、自らの配下ではないと考えるのだ。