「常陸の国風土記 -ある島での少年と少女のやりとり-」


本義だけが意味を成し、本義のみがクローズアップされますように


Fw:【ブンゴウメール】断食芸人 (14/31)

(378字。目安の読了時間:1分)

つぎが食事であった。

興行主は断食芸人が失心したようにうとうとしているあいだにその口に少しばかり流しこんだ。

断食芸人のこんな状態から人びとの注意をそらそうとして、陽気なおしゃべりをしながら、それをやるのだった。

つぎに観客に対して乾杯の言葉がいわれたが、これは芸人が興行主にささやいたものを興行主から観客に伝えるということになっていた。

オーケストラがにぎやかな演奏によってそうしたすべてを景気づけ、人びとはそれぞれ帰っていく。

だれも見物したものに不満をいう権利はなかった。

だれもそんな権利はなかった。

ただ断食芸人だけが不満だった。

いつでも彼だけがそうだった。

 こうやって彼は定期的なわずかな休息期間を挟みながら、多年のあいだ生きてきた。

外見上ははなばなしく、世間からもてはやされながら、そうやって生きてきた。

==============================================

ハッシュタグ「#ブンゴウメール」をつけて感想をつぶやこう! http://bit.ly/2R2326H

Twitterでみんなの感想を見る:https://goo.gl/rgfoDv

■ブンゴウメール公式サイト:https://bungomail.notsobad.jp

■次に読みたい作品を教えてください!:http://blog.notsobad.jp/entry/2018/05/03/145404

青空文庫でこの作品を読む:https://www.aozora.gr.jp/cards/001235/files/49864_41927.html

■運営へのご支援はこちら: https://www.buymeacoffee.com/bungomail

==============================================

Unsubscribe *|HTML:EMAIL|* from this list:

*|UNSUB|*

--

メール配信の停止はこちら:https://goo.gl/forms/kVz3fE9HdDq5iuA03

(メール最下部の解約用アドレスは現在使用されておりません。上記のURLからご解約ください)

---

このメールは Google グループのグループ「ブンゴウメール」の登録者に送られています。

このグループから退会し、グループからのメールの配信を停止するには bungomail-text+unsubscribe@notsobad.jp にメールを送信してください。